今年も「仙台白菜」の定植を行いました〜食のみやぎ復興ネットワーク
2013年10月 7日
津波被害を受けた畑での伝統野菜の復活を通し、復興のシンボルづくりと
農業の再生を目指す、食のみやぎ復興ネットワークの「仙台白菜プロジェクト」では、
9月8日、岩沼市で「仙台白菜」の定植(苗の植え付け)を行いました。
当日はあいにくの雨でしたが、地元の親子やみやぎ生協のメンバー(組合員)、
白菜の苗の育成を担当してくれた明成高校や宮城農業高校の生徒たちなど
総勢170人が集まり、苗を畑に植えていきました。
またこの日は、駐仙台大韓民国総領事館の李総領事をはじめ、
関係者が参加して、キムチづくりに向く品種「秋の祭典」の定植も行いました。
収穫時期の11月には、この白菜を使って、日韓の国際交流イベント
「仙台白菜キムチフェスティバル」が開催される予定です。
「仙台白菜」の収穫量は、2011年度154トン、12年度164トンと増えています。
「今年は180トンをめざします。組合員さんからも、県を代表する野菜に育てて
ほしいと言われています」と、みやぎ生協店舗商品部の今野一彦さんは話します。
また今年は、これまで津波による塩害で作付けができなかった
亘理町や東松島市にも栽培地を拡大する予定です。
これらの地域では、震災後初の栽培作物となる「仙台白菜」に、
多くの期待が寄せられています。