被災地の生協から全国の皆さんへ 〜 みやぎ生協専務理事 宮本 弘さん

2013年4月25日

「つながろうCO・OPアクション情報」第29号 より

インタビュー
みやぎ生協専務理事 宮本 弘さん
聞き手・コープこうべ理事 羽島 新菜さん

インタビューの様子.jpg

「被災地の現状」「復興に必要とされていること」について、 みやぎ生協の宮本専務理事に伺いました。インタビュアーは、 宮城県への応援活動を行う全国の生協の仲間を代表して、 コープこうべ組合員理事の羽島さんにお願いしました。

 ――発災から3年目を迎えましたが、発災直後と現在とでは状況やニーズはどのように変わってきていますか?

「生活物資がない」というような緊急的な状況からは少しは脱してきていますが、宮城県内は仮設住宅にお住まいの方が多く、これからやっと住宅を建て始めるという状態です。まだまだ先が見えず、くらしやお金のことは不安がいっぱいです。

みやぎ生協としましては、「最後の1人が仮設住宅を出るまでちゃんと見守っているから大丈夫」と伝え続け、被災された皆さんの安心感のために頑張ろうと思っています。これからは、「気に掛けている」ということが分かるような支援が求められてきます。


―― 被災地から遠くに住む私たちが「気に掛けているよ」という気持ちを形にするにはどうすればよろしいでしょうか。あえてお聞きしますが、「こんな支援は困った」という事例はありますか?

そういった声は聞いておりませんね(笑)。でも、「何が必要ですか?」と聞かれると、答えにくいんです。「こんなことができるけど、どうですか?」と聞いていただけると助かりますね。
被災地で作られた商品を購入していただくのも、大きな支援です。「手作り商品カタログ」や「食のみやぎ復興ネットワーク※1」の商品のご利用をぜひお願いしたいです。また、可能であれば宮城県においでいただければ幸いです。温泉やお買い物をぜひ楽しんでください。
あとは、各生協の広報紙などで被災地の現状を伝え続けていただきたいですね。

なたねプロジェクトで開発された商品

―― 遠くにいても、できることはたくさんありますね。ところで、みやぎ生協さんは、震災後の困難な状況下で、フードバンク※2などといった新しいことにも積極的に取り組まれていて、私たちも「被災地生協の姿勢からもっと学ばなくてはならない」と気を引き締めております。

あらためて「協同組合」であるということを常に念頭に置いて活動しております。「組合員=地域」と考え、今回の震災のような時には地域の復旧・復興のために生協として動く。「食のみやぎ復興ネットワーク」を他団体の皆さんと立ち上げたのも、地域のなりわいが成り立つような準備をしようということからでした。
組織が大きくなればなるほどできることも増えるので、そのために生協を大きくしようと頑張っております。
震災を機に生協がお役に立って発展することで、地域にとってもプラスになると考えています。

―― まさに「地域の一員」としての生協ですね。発災からこの間、大変な思いをして頑張ってこられた職員さんや、ボランティアの方など「支援する方々への支援」も必要となってきていると思います。皆さん、どうぞお体にお気を付けて。私たちは被災地を忘れません。

ありがとうございます。これからも全国の皆さんと共に歩めたらと思います。 

取材日:2013年2月20日

※1 食を通じて、宮城県の復興を目指すプロジェクト。
※2 品質に問題はないが、外箱の破損などの理由で、市場に流通できなくなった食品を、福祉施設や生活困窮者などに提供する取り組み

インタビュー全文(A4版4ページ)はこちら