「震災時にも、クッキーやビスケットは役に立つ」という当たり前のことに気付かされました。
2012年5月30日
チョコチップクッキーなどのクッキーを製造しているイトウ製菓株式会社第二工場は茨城県小美玉市にあります。
被災時に天井が落下したホールは写真のように、現在はすっかりきれいになりました。工場内も修繕をきっかけに、いくつか改装を行いました。
例えば、原料を投入する空間に仕切りを設け、異物混入や防虫対策を強化しました。また今後も続く余震対策として、従業員で力を合わせ、ラインに落下物が混入しないように新たなカバーを取り付けたりしました。
設備だけではありません。震災以降、避難訓練を定期的に行っています。震災からちょうど一年経った3月の2週目にも行いました。一年経った今でも、従業員1人ひとりが震災に対して強い意識を持っていることには変わりはありません。
工場の周りでは、まだ屋根がブルーシートのまま修繕されていなかったり、ブロック塀がくずれたままだったりと、一年経った今も地震の形跡が残っています。
●今の工場や周りの様子●
地震直後のホール 修繕後のホール
部屋に更に仕切りを設けた 余震対策のカバー
●組合員へのメッセージ●
ビスケットは本来保存食であるのです。震災によるダメージは大きく、一年経った今でも余韻が残っています。今でも余震があり、いつまた大きな地震が来るか分かりません。しかしクッキーやビスケットは震災時にくらしのお役に立てるのだと当たり前のことに気付かされました。原点に戻れたことを機に、改めて従業員一丸となって美味しいクッキーを作っていきます。ぜひ焼きたてのクッキーを食べに工場見学においで下さい。