いわて生協・「がんばろう!岩手 復興支援・地産地消フェスタ」を開催

2011年7月 6日

◇事業再開への望みをつなぐ手助けに

5月21日(土)と22日(日)いわて生協・ベルフ牧野林店駐車場には、津波により甚大な被害を受けた沿岸の宮古・久慈・釜石市をはじめとする、県内57のメーカー・生産者がテントを並べて海産物や野菜の販売を行った。牧野林店での「地産地消フェスタ」は2回目だが、今回は被災地の復興支援への思いを寄せての開催となった。

いわて生協常務理事の阿部慎二さんは、
「被災地では震災で生産できなくなったところも多数ありますが、継続・再開しているメーカーもたくさんあります。ところが、観光客が減り、お土産も震災影響で売れなくなっています。このイベントが各事業者や生産者の復興に望みをつなぐ手助けになればと思います。また、いろんな店やメーカーが県内で元気に頑張っているんだということを盛岡の人に知ってほしいと思い、生協と今までお取引のなかった事業者へも参加を呼びかけました」と今回の開催について話してくれた。

◇津波被災地から届いた笑顔と元気

「うにめしの売れ行きがいいので、今、追加で持ってくるように言ったんです」と喜ぶのは、はまなす亭たねいち産直店(九戸郡洋野町)の皆さん。漁港近くの店は津波被害で跡形もなくなり、今は別の場所で営業している。
「こんなに賑わう場所は、現在、地元にはありません。盛岡の人に名物のうにめしを食べていただくいい機会なので頑張ります」と、笑顔で話してくれた。

軒先に燻製の鮭を吊り下げているのは、南部鮭加工研究会(宮古市)。孵化場が被災し、4年後鮭が回帰してくるかどうか不安な状態だ。
「しかし、負けない。時間はかかるが必ず復興します」と誓うような言葉が胸に迫った。