学習講演会「福島のくらしのいま」を開催〜こうち生協

2014年2月28日

140222こうち生協_トップ2.jpg

こうち生協と高知県生協連は、2月22日(土)、高知商工会館(高知市本町)で
学習講演会「福島のくらしのいま〜飯館村でがんばっているかーちゃんたち」を
開催しました(参加115人)。

震災以降、福島県産農水産物は風評被害により販売不振になっています。
この学習講演会は、その実情と農水産物の安全性を、より多くの方に
知ってもらおうと企画したものです。

今回、講師を務めてくださったのは
飯館村で酪農を営んでおられた佐藤喜美子さん(下写真左)と
「かーちゃんの力プロジェクト協議会」会長の渡邊とみ子さん(同右)です。
 140222こうち生協_中.jpg
佐藤さんが
「震災前までは、食と命をつなぐ畜産という仕事にプライドを持っていました。
しかし原発事故により、やむを得ず飼育している牛を手放す時
牛が大きな目から流した涙を今も忘れることができません」と話すと
参加者の多くが涙をこらえて聞き入っていました。

渡邊さんからは、地域の復興をめざして被災地の女性たちが
立ち上げたプロジェクトについて、ご報告いただきました。
その中で、原発事故後、飯舘村特産のカボチャ「いいたて雪っ娘(こ)」を
守り育てる活動に絡めて、「一粒でも種をまかなければ、新たな種はつかない」と
あきらめずに前を向いて進むことの大切さを話してくれました。

また、高知県内で「いいたて雪っ娘」を育てている農家の三木健市さんのお話や
こうち生協の組合員サークルから、被災地の方々のための手作りの贈り物の
贈呈式も行われ、高知と福島をつなぐ支援の絆を実感する講演会となりました。

こうち生協では、これからも東日本大震災の被災地・被災者支援につながる
学習会や支援活動を継続していきます。

 140222こうち生協_ボトム_02.jpg
会場で「福島へのメッセージ」を募ったところ、多くのメッセージが集まりました。