復興に取り組む生協からの声〜生協にできること〜 【第13回】みやぎ生協・組合員理事さんからのお便り 忘れないこと、笑顔を増やすことで、一歩一歩ともに歩みたい

みやぎ生協理事 (仙台ボランティアセンター長) 高橋 朋子さん

みやぎ生協理事
(仙台ボランティアセンター長)
高橋 朋子さん

「ふれあい喫茶」を通して、避難された方々とボランティアとの交流の輪を広げています。
今後も、皆さんとともに歩めるように、「笑顔の増える」活動をすすめていきたいです。

みやぎ生協仙台ボランティアセンターは、仙台市、多賀城市、塩竈市、七ヶ浜町、松島町のエリアで活動しています。
行政や社協(社会福祉協議会)・NPOなどと連携しながら、仮設住宅でのコミュニティづくりの支援をすすめています。

初めの一歩から二歩へ

苦しい気持ちはもちろん、何でもないことでも、「人と話すこと」が心の支えになっていく。

仙台ボランティアセンターの初めての活動は、みやぎ生協店舗のすぐ近くに開設されていた避難所での「ふれあい喫茶」でした。
長い避難生活の苦労話をじっくりとお聞きし、避難されている方々の心に寄り添うことに努めました。
その後、仮設住宅へと場所を移し、「ふれあい喫茶」の定期開催を行うなど、継続した活動となっています。
また、この場所でのふれあい喫茶は、当時一緒に避難生活をされていた方がボランティアとして参加する機会にもなり、「あの時お世話になったので、ずっと会いたかった。会えて嬉しい」と、絆をつなぐ一助となることができました。

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あちこちから聞こえる楽しい声に、主催者もほっとひと安心。

コミュニティづくりに一役

今回の震災で仙台市は、一般社団法人パーソナルサポートセンター(PSC)とともに、仮設住宅で暮らす方々に寄り添って支援する「安心見守り恊働事業」を行っています。このPSCと連携し、支援が必要な地域やニーズについて情報交換しながら、「ふれあい喫茶」を開いています。
様々な地域から避難されてきた方々が、「ふれあい喫茶」をきっかけに集会所に集い、「人と話せて嬉しい」「楽しい企画がありがたい」「みんなの笑顔が増えてきた」といった声が寄せられています。少しずつコミュニティができている事に皆が喜びを感じ、楽しめる活動になっていることを実感しています。

他団体や生協事業との協力・連携

医療機関、社協、PSC、民生委員、NPO、お取引先など、他団体と連携し、被災された方々のニーズに沿った活動にも取り組んでいます。医療機関主催の健康相談会では「ふれあい喫茶」を同時開催し、場を和ませ、お話を聴く活動として毎週継続しています。また、社協や民生委員さんからの依頼を受けて、バザーやクリスマス会などへの協力もしています。
ほかにも、NPOと連携した「子育てひろば&ふれあい喫茶」など、他団体や生協事業との協力・連携により、幅広い「つなぐ活動」を行っています。

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ともに歩めるように

多くの方が訪れたフリーマーケット。普通に買物ができることも、特別な喜び。

大きな悲しみをもたらした大震災後、みやぎ生協メンバー(組合員)も自主的に「おゆずり会」やバザー、店舗での「ふれあい喫茶」、手作りの品を贈る活動、募金活動など自分たちでできる事を考え、行動してきました。また、全国の皆様からの温かい支援もたくさんいただき、その絆に感謝しています。
今後も、皆が手をとり、一歩一歩、ともに歩めるように、「忘れない」「笑顔の増える」活動をすすめていきたいと思います。

※お便りは、2012年1月12日時点の情報です。

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