今回の東日本大震災の際には、全国の生協の皆様より励ましのことば、ご支援をいただきありがとうございました。
コープふくしま共同購入相双(そうそう)支部では、南相馬市、相馬市、新地町の福祉施設や避難所への支援物資の輸送や、組合員の安否確認などを行いました。
コープふくしま 組合員理事
渡邊 洋子さん
「震災から9カ月がたった今も、新聞で放射能や原子力発電所の記事を読むたび心が苦しくなります。何より、福島の子どもたちの未来が心配です」
相双地区の組合員の多くは、震災と原発事故の影響により県内外に避難し、震災前は3,400名だった利用組合員が、震災後には700名にまで減ってしまいました。しかし、全国の生協の皆様から仲間づくりの支援を受け、利用者の回復が大きく進みました。また、小学校の『震災・復興・応援・夏祭り』に協賛し、飲料水やカップラーメンなどを提供しました。
組合員活動では、『負けないぞ!南相馬・市』を開催したり、放射能を正しく理解し、不安を少しでも取り除くために『放射能の学習会』を開催したりしました。
震災から9カ月がたち、普通に暮らしてはいますが、新聞に放射能や東京電力福島第一原子力発電所の記事が載らない日はなく、福島の子どもたちの教育にもいろいろな影響がでています。子どもたちが避難してしまい、存続の危機にさらされている学校もあります。これから福島の子どもたちは、厳しい環境の中で成長していかなければなりません。
コープふくしまでは、震災後、組合員さんからの声を『明日にむかって』という冊子にまとめました。その中からひとつ、ご紹介します。
「3月11日の震災から間もなく2カ月になります。この間、様々な想いを経験しました。ほんの一部の方でしょうが、ひどい言葉や態度を表した方…。報道や新聞で耳にするたびに悲しくなりました。私たちはばい菌ではありません。一人ひとりが人間です。自分だったらどうですか?と、問いかけたい。その反面、生協さんや各地で見かける応援メッセージ、ありがたいですね。いつの日か必ず明るい希望が見えてくる。福島は『福』の『島』です。これからたくさんの福が来ることを願って…」
これからも福島の復興のため、子どもたちの輝く未来のために、皆様の応援をお願いいたします。
※お便りは、2011年12月時点の情報です。