復興に取り組む生協からの声〜生協にできること〜 【第4回】みやぎ生協・コープ化粧品割引販売 少しずつ日常生活を取り戻すために、組合員理事が奮闘!コープ化粧品サンプル配布と3割引販売をいち早く実施

みやぎ生協石巻地区 地域代表理事 大和きよ子さん

みやぎ生協石巻地区
地域代表理事
大和きよ子さん

被災した女性の声をみやぎ生協地域代表理事会議で伝え、「コープ化粧品3割引販売」の実施に取り組んだ一人。


2011年4月初旬、震災後に初めて開催されたみやぎ生協地域代表理事会議で、避難所生活を送るみやぎ生協石巻地区の大和(やまと)きよ子地域代表理事より、「化粧品などを早く割引販売してほしい」という要望が上がった。
着の身着のままで避難した人たちは、その多くが基礎化粧品などを持たない状態だった。お金の持ち合わせが少ない中では新しく購入しようにも定価では高く、「ぜひ、コープで割引セールを」との切実な訴えを受けての要望だった。

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4月24日の1日限定で「コープ化粧品3割引販売」が実施された。

この声を受けてみやぎ生協では、「生協だからこそ得られる女性たちの声を大切にしよう」と優先的に取り組み案が練られ、4月24日に「コープ化粧品3割引販売」を実施した。
事前告知として、各地域のこーぷ委員会では、日本生協連提供のコープ化粧品サンプル1,500個を来店者に手渡しながら、3割引のお知らせを行った。組合員理事も店舗に張り付き、ポスター作成や募金活動なども手掛けつつ、組合員さんに声を掛けた。

蛇田(へびた)店では大和きよ子地域代表理事を先頭に、各エリアリーダーがおすすめ活動を実施。割引化粧品を求めて組合員さんが押し寄せた。

そのかいあって、当日は化粧品の割引販売を待ちかねていた組合員さんが続々と店内に押し寄せ、全店合計で約550万円という過去5年間で最高の供給を記録した。組合員さんの多くを占める女性の気持ちをくんだ、生協ならではの取り組みは大成功を収め、続く5月8日の母の日には早速第2弾が開催されたのだった。

配布したサンプルを手に、笑顔がこぼれます。

「石巻の人びとの気持ちが、『頑張ろう』から『うるおいを取り戻そう』に変わってきているように感じられる局面で、このような取り組みができてうれしく思います」
と、蛇田(へびた)店の伊藤勝巳(いとうかつみ)店長は語った。また、各店舗からも喜びの声が多く寄せられた。
被災者支援や事業復興におけるニーズは、日々変化していくもの。このニーズを生協ならではのネットワークで吸い上げ、対応していく機動力が、今後ますます必要とされることを実感した。

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