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日本生活協同組合連合会オフィシャルサイト

2013年06月18日

日本生協連が提出した「牛海綿状脳症(BSE)対策の見直しに係る食品健康影響評価に関する審議結果②(案)への意見」に対する食品安全委員会の回答について

 国内のと畜場におけるBSEの検査対象月齢は、2013年4月1日付けで30カ月齢超に引き上げられました。
日本生協連が2013年4月30日に提出した「牛海綿状脳症(BSE)対策の見直しに係る食品健康影響評価に関する審議結果②(案)への意見」に対する食品安全委員会の回答が公表されましたのでお知らせします。
(まとめて回答されており、日本生協連の意見に対して個別に回答されたものではありません。)

<日本生協連意見>
 「検査対象月齢を48カ月齢超に引き上げたとしても、人への健康影響は無視できる」とした結論は、現時点での科学的な知見に基づく検討の結果として理解できる。
<食品安全委員会回答>
 特に回答はなし。

<日本生協連意見>
 非定型BSEの問題により重点を置いた積極的な情報収集、調査・研究、リスク評価に取り組むよう要望する。
<食品安全委員会回答>
 非定型BSEは孤発性の疾病である可能性が示唆されており、発生が極めてまれで、そのほとんどが8歳以上の高齢の牛で確認されている。非定型BSEの発生の把握については、48カ月齢(4歳)超の牛を検査することで十分カバーされるものと考えられる。食品安全委員会ではリスク評価の推進のため研究を実施しており、平成25年度から「ヒト型遺伝子改変マウスを用いた非定型BSEの人に対する感染リスクの定量的評価」を研究課題として実施する。今後とも非定型BSEに関する情報収集および調査・研究に取り組む。

<日本生協連意見>
 あらためてBSE対策について、現状の評価や到達点、今後の課題なども含めて国民にわかりやすく伝えることを要望する。関連省庁、自治体、研究者などの連携により、全ての対策が把握できるような包括的な説明が望ましい。
<食品安全委員会回答>
 食品安全委員会の審議は公開で行っており、資料は議事録とともにホームページに掲載している。報道発表やホームページへの掲載のほか、意見交換会を開催し、できる限り国民の理解を促進するよう努めている。いただいた意見も参考に、より効果的な方法を見いだすため引き続き考えたい。また、地方自治体が開催する説明会へも講師を派遣するなど、リスク管理機関と連携して丁寧な説明に努めている。基礎資料、Q&A、用語解説などをホームページに掲載している。指摘を踏まえて引き続きわかりやすい情報提供に努めたい。

 

食品安全委員会の「牛海綿状脳症(BSE)対策の見直しに係る食品健康影響評価に関する審議結果(案) についての意見・情報の募集」の結果は、こちら(PDF:615KB)
日本生協連が提出した意見は、こちら