キャロット事業とは、日用品や調理用品・洗濯清掃用品・収納用品/化粧品などを中心に生活雑貨を会員生協を通じてお届けする事業です。
上質な肌触りと、色鮮やかさが魅力の呉服反物から作られた
「室町呉袋(むろまち ごふくろ)」のバックたち。
このバック、美しいのは見映えだけではありません。
生地職人と呉服商、それを仕立てる職人たちの思いもたくさん詰まっています。
そんな「 室町呉袋」の、紙面でお伝えしきれない魅力をご紹介いたします!
目次
「室町呉袋」のプロジェクトを立ちあげたのは、
「日本のモノつくりに拘る!」をモットーにしている(株)松本商店。
プロジェクトのメンバーはある時、
京都・室町通りの呉服問屋の現状を知り衝撃を受けました。
呉服問屋の蔵に、美しい着物反物が、大量に残っていたのです。
京都室町通りとは、創業数百年の老舗呉服問屋が
現在も軒を連らねる、歴史と伝統ある呉服通り。
ですが、時代の変化とともに
日本人が着物を着る、着物を買う機会は減っていき、
京都市の呉服出荷率は全盛期から93%減少しているそう。
「日本の伝統ある職人が仕立てた、美しい数多くの反物が
着物に仕立てられる機会がないまま、ずっと蔵に眠っている。
これらをアップサイクルさせて、新しい価値ある製品を作れないか」
そんな(株)松本商店と、呉服商の想いを受けて作られたのが
反物をアップサイクルしてに仕立てた袋物(バック等) 、「室町呉袋」です。
繊維織物のプロ、(株)松本商店が意識したのは、
元の反物の良さを生かしつつ、生まれ変わらせること。
アンティークの反物生地は、それぞれが個性的な色味やデザインを持っています。
「室町呉袋」は、職人が丹精込めて作った
美しい生地の持ち味を引き出せるよう、
トートバックやポシェットなど、生地の柄が平面で見える商品に。
「室町呉袋」は、裏地や紐にもこだわりが。
裏地は、反物の色柄を1つひとつ見ながら、
生地と風合いが揃う色と素材を選んでいます。
また、持ち手には、茶道具や帯締めに用いられる「真田紐」を使用。
デザイン性はもちろん、バックの丈夫さも追求しています。
「室町呉袋」は、反物生地に余りを出さないよう裁断の仕方も工夫しています。
例えば、トートバック(M)の大きなサイズは反物幅をそのまま生かし、
小サイズの反物幅から2つ分型取りできるよう工夫しています。
さらに、ポーチ(大)サイズの型取りで余った部分はペンケース用として利用し、
できる限りゴミを出さないモノつくりを追求しています。
「室町呉袋」を通して、(株)松本商店が実現したい社会貢献への思いが2つあります。
1つは、アンティーク生地のアップサイクル。
長く蔵に眠ったまま陽の目を見なかった
アンティーク呉服用生地を、こだわりあるバックに変身させることで、
今までにない価値のある商品としてお届けすること。
2つは、 京都の縫製工場の職人さんたちへ新しい仕事を届けること。
コロナ禍以降、高い技術力を持ったまま職を失った方が
多くいますが、京都の縫製業界も例外なく、大打撃を受けているのが現状です。
「室町呉袋」を通じて、縫製職人の方たちに
新しい仕事を届けることに意欲を燃やしています。
アンティークな1点ものを身に纏い、お財布を持たずに出かけられる。
今の時代のにぴったりなバックとポシェット。
ぜひ、毎日使って応援してくださいね!
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